こないだ、吉祥寺にある「花まるうどん」でうどんを食べた。私は一人だったのでカウンター席に座っていたが、斜め後ろのテーブル席には5人組みの若者がいた。男の子グループで歳はだいたい17歳くらい。どうみてもお利口そうにはみえないグループ。一人はすきっ歯だということは確認できた。そして会話の内容から、そのなかの一人は「マサオ」だということも分かった。

私のほうが後に入ったので、彼らが先に店を出ようとしていた。

常ににぎやかな彼ら。

ガヤガヤと会話をしながら、食べたものをほったらかしにして店を後にしようとしていた。そこで、お店のお姉さんが。

「あのぉ。食器はあちらに(片付けカウンター)お持ち頂けますか?」
 
そう。「花まるうどん」は自分で片付けをする、ドトール方式なのだ。

お姉さんのその言葉を聞いて、若者の一人がにこやかに。「あ、そうなんですか〜↑。てっきりセルフサービスだと思って!!すんませ〜ん。マサオー!!おまえも自分の片付けろって!!」

。。。。。。。。。

私は声を出して笑いたいのをこらえた。「それをセルフサービスって言うんだよ!!」と突っ込みたくて仕方がなかった。

「セルフサービス」

きっと彼はこの言葉を耳から入ってくる「音」だけで覚えているに違いない。音だけで覚えていることといったら、私にもある。「トラハヨ〜プサンハンヘ〜」「釜山港へ帰れ」のサビの部分である。私は上記のように全て音で覚えた。親戚のおじちゃんのカラオケを聞いて覚えたのである。

私の「トラハヨ〜」と彼の「セルフサービス」は同じ次元のことなのだと思った。

それにしても、久々に面白い出来事に出会ったなぁと、ちょっと満足な日だった。